日本での転職の注意点:書類選考が通過しない

はじめに

日本で外国籍エンジニアの方が転職を考える際、最初の関門となるのが書類選考です。
応募書類が企業に与える第一印象を決定づけるため、この段階で不合格になるとその後のステップに進むことができません
欧米などでは、履歴書(CV)にはあまり記載しないことが一般的だと思います。
しかし、ここ日本では違います。
当社ではbig4を含む外資系コンサルティングファームの非公開求人を紹介しています。
それら経験談も含めて「日本で転職するときの書類選考の突破方法」に焦点を当て、書類選考で落ちる理由とその対策について詳しく解説します。

外国籍エンジニアの人が書類選考で落ちる主な理由

1. レジュメの不備
企業が求める情報が欠けている、誤字脱字が多い、フォーマットが不適切などの理由で、レジュメが不備だと判断されることがあります。
対策:
  • 基本情報の記載漏れがないか確認する。よくあるのが、フリガナの記載漏れです。
  • 日本語の誤字脱字をチェックする
  • 見やすいフォーマットを使用する
  • 日本語の職務経歴書を用意していない。日本では英語が公用語の会社は極一部です。用意することであなたの日本語力をアピールできます。

2. 経験やスキルのミスマッチ
応募ポジションに必要な経験やスキルが不足している場合、書類選考で落とされることが多いです。
対策:
  • 求人情報を詳細に読み、求められるスキルや経験を正確に把握する
  • 自身の経験やスキルを具体的に記載し、ポジションとの適合性を強調する
  • 学生時代の経験と職務での経験は分けて記載してください。
  • 残念ながら、日本ではインターシップの経験はあまり評価の対象になりません。
  • 結果や自分の業務で工夫した点も記載してください。
 特にプログラマーの方だと、他のプログラマーとの比較が難しいです。
 そのあたりを意識して書いてください。

3. 応募動機の曖昧さ
応募動機が曖昧だったり、企業の理念やビジョンに共感していないと判断されると、書類選考で落ちることがあります。
また、「なんでもやります」や「なんでもすぐにキャッチアップできます」は専門性や自分の意思がないと企業に捉えられ、落ちる可能性があがります。
「グローバルな環境を希望」も落ちる可能性が高まります。日本でもグローバルな環境の会社は沢山あります。
それらの会社と何が違うのかを言えるようにしてください。また、なぜ日本の中でグローバルな環境が良いかも言えると合格率が高まります。
big4の外資系コンサルティングファームのクライアントの多くは日本企業です。
それらも考慮してください。

対策:
  • 企業研究をしっかり行い、具体的な応募動機を記載する。最低でもHPはよく見てください。
  • 志望動機の中にHPで記載されていた内容も含めると効果的です。
  • 企業の理念やビジョンに共感していることをアピールする
  • 転職で年収を上げたいと考えている人は、ほぼ全員です。それ以外で仕事に関する内容を記載してください。
  • 「グローバルな環境が良い」

4. 希望年収が現在の年収と比較して高すぎる
貴方が他の人より技術力が高いことを客観的に証明できれば、高い年収でもよいです。
しかし、客観的に証明できない場合は、高すぎる希望年収はさけてください。
年収の交渉は一番最後にすればよいのです。

5. 転職回数が多すぎる
日本では外資系企業も含めて終身雇用が前提です。
日本の法律で簡単に首にすることが出来ないです。
そのため、1-2年の転職を繰り返している人は、書類選考で落とされます。
もし、母国で働いていたときに1-2年の転職を繰り返している場合は、日本に来てからの転職回数をアピールしてください。
良い方法が思いつかない場合はArigato workにご相談ください。



書類選考を突破するための具体的なアプローチ、レジュメの改善ポイント

  1. 要約セクションの工夫:
    • 自己紹介やキャリアのハイライトを簡潔にまとめる
    • 採用担当者が一目で魅力を感じるような内容にする
  2. 職務経歴の具体性:
    • 具体的な成果や実績を数値で示す
    • 関連するプロジェクトや役割を詳しく記載する
  3. スキルセクションの充実:
    • 応募ポジションに関連するスキルを優先して記載する
    • ソフトスキルとハードスキルをバランス良く紹介する
  4. 応募動機の具体化
  • 企業の強みを理解する: 企業のウェブサイトやプレスリリースを参考に、企業の強みや競争優位性を理解する。
  • 自身のビジョンとリンクさせる: 自身のキャリアビジョンと企業のビジョンをリンクさせ、具体的な共通点をアピールする。


書類選考後のフォローアップ

書類選考を突破した後も、次のステップである面接に備えることが重要です。面接の準備として以下のポイントを押さえましょう。
1. 面接のシミュレーション
  • 友人や家族に協力してもらい、模擬面接を行う。私たちArigato workでは面接の練習ができます。
  • よくある質問に対する回答を準備する
  • 1次面接の多くは、必ず日本語での面談のことが多いです。日本語で話す練習をしてください。
※日本語不要の求人以外
2. 企業研究の深化
  • 企業の最新ニュースやプロジェクトを調査する
  • 面接官が関心を持つ可能性のある話題を予想する
3. 自己PRのブラッシュアップ
  • 自身の強みや経験を再確認し、具体的なエピソードを用意する
  • 応募ポジションに関連するスキルや実績を強調する

結論

書類選考で落ちる理由は様々ですが、その多くは対策を講じることで克服可能です。レジュメの改善や応募動機の具体化、企業研究の深化など、しっかりと準備を行うことで、転職成功の確率を高めることができます。転職活動を通じて、自身のキャリアをより良い方向へ導きましょう。
次のセクションでは、具体的な成功事例や失敗例を交えながら、さらなる詳細を提供していきます。

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ーーーーー記事を書いた人ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バイリンガルエンジニア専門の転職エージェント
Arigato work
採用責任者
桑原淳一郎
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